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蓬莱米100年 — 日本と台湾をつなぐリサーチ・プロジェクト

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社会課題をアートで翻訳し、人と場所をつなぐ試みとして、日本と台湾を結ぶ「蓬莱米」の歴史と現在をたどります。

「蓬莱米を囲んで酒を飲む(仮)」企画概要

― 山口・台湾・発酵文化をめぐる記録 ―

2026年は、「蓬莱米(ほうらいまい)」という名前が台湾で用いられるようになってから100周年にあたる節目の年です。本企画では、この“蓬莱米”をひとつの入口として、日本と台湾を結ぶ稲作・酒・発酵文化・記憶のつながりを記録し、映像作品としてまとめることを目指しています。

企画の出発点には、山口市出身の農民・伊藤音一氏の存在があります。伊藤氏の手がけた「穀良都(こくりょうみやこ)」という品種があります。台湾総督府時代に、その後「台湾農業の父」と称えられる磯永吉と「蓬萊米の母」と称えられる末永仁が台湾の在来米と日本米を交配し、台湾の風土に適した高品質な「蓬莱米(ほうらいまい)」を開発し、現代の台湾に広く普及することとなりました。伊藤音一さんが手がけた穀良都はその蓬莱米系統の源流の一つではないかという歴史的な流れを遡ることができます。

1990年代頃には、山口県の農業試験場などでは、この穀良都の復活や保存に向けた取り組みも進められました。本企画では、その背景や意義についても取材を行い、時間を超えて地域に残るお米を軸とした交流や思い出を辿りたいと考えています。

また、稲作と酒の歴史にも焦点を当てたいと考えています。日本酒は単なる嗜好品ではなく、古代から神事や祭礼と深く結びついてきました。御神酒(おみき)として神前に供えられ、人と自然、神々をつなぐ存在として扱われてきた歴史があります。防府天満宮や酒垂神社、佐波川流域などを訪ねながら、水・米・発酵文化の関係についても考察していきます。また、全国に四社しかないと言われる酒蔵のある岡崎八幡宮では神功皇后や酒造りにまつわる歴史にも触れたり、山口県の西の端にある土井ヶ浜遺跡に見られるような渡来人から伝搬されたとされる稲作の歴史や神道における御神酒の意味にも目を向けます。

さらに、山口県内で穀良都を育てる農家の方々や、日本酒造りに携わる酒蔵への取材を通して、現代における米づくりや発酵文化の継承についても記録したいと考えています。

本企画は、日本国内だけで完結するものではありません。島根県出雲市では、先述した台湾産の蓬莱米系の「台中65号」を用いた日本酒造りも行われており、かつて台湾へ渡った稲が、時代を超えて再び日本に戻り、新たな酒として醸されるという循環も生まれています。

加えて、台湾では日本統治時代に日本語教育を受けた世代の方々との交流も予定しています。映像を一緒に鑑賞し、穀良都や蓬莱米台中65号から造られた酒を酌み交わしながら、それぞれの記憶や経験を共有する場を作りたいと考えています。

本企画は、歴史を単に検証することだけが目的ではありません。米や酒を通して、人々の暮らし、移動、技術、記憶、そして現在につながる関係性を見つめ直す試みです。お米やお酒を通して日本と台湾を行き来する物語を、土地の風景や音、人々の言葉とともに丁寧に記録していきたいと思っています。

このプロジェクトは、リサーチ、移動、制作、記録など、長期的かつ継続的なプロセスを必要とします。

日々の小さな積み重ねによって進んでいく活動ですが、その一つ一つに時間とコストがかかります。

ご支援いただくことで、より深いリサーチと持続的な制作が可能になります。

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経費内訳

日本移動費 (山口県内+島根県出雲市、5〜7日分) ¥30,000

日本取材謝金 (5〜10名分) ¥50,000

台湾渡航費 福岡空港 (日本)-桃園国際空港 (台湾)往復航空券 ¥40,000

台湾滞在費 (9月中旬/10日間ほど) ¥50,000

台湾移動費 (桃園-基隆往復+公共交通機関) ¥50,000

台湾イベント経費 (設営費、飲み物など提供物) ¥70,000

台湾取材謝金 (2~3名) ¥30,000

国際郵送費 ¥30,000

制作補助謝金 (通訳、翻訳、撮影、編集など) ¥50,000

アーティスト謝金 (制作期間中の日当など) ¥100,000

TOTAL¥500,000

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もしこの取り組みに関心を持っていただけたら、
ぜひご支援・ご参加いただけると嬉しいです。

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