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鈴木啓二朗について

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鈴木啓二朗は、社会課題をアートで翻訳し、人と人、場所と場所をつなぐ実践を行う、アーティスト/アートマネージャー/キュレーター/執筆家です。山口市を拠点に、国内外でリサーチ、制作、プロジェクトの企画運営を展開しています。

 

現在は、異なる地域に存在する社会的・文化的課題をフィールドワークや対話を通して読み解き、それらを視覚的・体験的な表現へと翻訳するプロジェクトに取り組んでいます。ネパールの若い世代の声を国際的に発信するプロジェクトや、台湾と日本における歴史や文化に関わる蓬莱米をテーマとしたプロジェクトなど、複数のプロジェクトが進行中です。また近年は、AI映画を含め映像分野にも関わり、国内外の映画監督の制作補助を通して、映像表現におけるリサーチや物語構築のプロセスにも携わっています。

 

1981年名古屋市生まれ。名古屋市立大学で文化人類学を学び、ヒューストン大学大学院で彫刻を専攻。大学院在学中にはテキサス州ヒューストンにあるステーション・ミュージアム・オブ・コンテンポラリー・アートでアシスタント・キュレーターを務める。

 

これまでにアメリカ、ヨーロッパ、アジア各地の美術館、ギャラリー、大学、アートスペースにおいて、展覧会、滞在制作、ワークショップ、企画運営などに携わってきました。

 

帰国後は山口を拠点に、滞在制作プログラムのコーディネーションや若手アーティストの支援、地域文化プロジェクトの企画運営に関わるほか、地域参加型の文化プログラム「あそべる図書館」におけるプログラム・デザインや、医療空間におけるホスピタルアートの実践など、アートとウェルビーイングを接続する取り組みも行っています。

 

その実践は、ヨーゼフ・ボイスの「社会彫刻」やパトリック・ゲデスの「ヴァレー・セクション」などの思想に影響を受け、地域社会と関わるプロジェクトへと展開されています。​

 

主要展覧会やイベントに、「Project Row Houses Summer Studio Residency(米国・ヒューストン、2006)」「Fotofest 2010(米国・ヒューストン、2010)」、「ジャカルタ・ビエンナーレ(インドネシア・ジャカルタ、2011)」、「FIAC(フランス・パリ、2015)」、「パトリック・ゲデス・ラーニング・フェスティヴァル(スコットランド・エジンバラ、2017)」、「Ilana Halperin: The Rock Cycle (Yamaguchi)(スコットランド、ストロムネス、2022)」「Poetical Interplays(スイス・スクオール、2022)」、「Res Artis International Conference(台湾・台北、2024)」など。

 

2018年「第10回やまぐち新進アーティスト大賞」受賞。2021年より山口情報芸術センター(Yamaguchi Center for Arts and Media)企画「クリクラボー移動する教室」ではローカル・コーディネーター、2023年「あそべる図書館」ではプログラム・デザインに関わる。2024年、カトマンズ大学客員アーティスト。2025年には秋吉台国際芸術村経営企画委員に任命されました。

現在、SNSなどでこれまでの活動を発信中。Kindleから「When Life Stops - Rebuilding Through Small Creative Acts」を出版。 

略歴

1981–2004|名古屋での幼少期〜学生時代

1981年、愛知県名古屋市に生まれる。

幼少期より絵を描くことや表現活動に親しみながら育つ。

大学では名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科に進学。

文化人類学や異文化理解、コミュニティ、社会構造への関心を深める。

在学中より、アートと社会、文化と地域の関係性に興味を持つようになる。

2004–2010|渡米・ヒューストン時代

「とにかくやってみたいことをする」という思いから渡米。

アメリカ・テキサス州ヒューストンへ移住し、ヒューストン・コミュニティ・カレッジおよびGlassel School of Artで美術を学ぶ。

University of Houston大学院では彫刻を専攻。 同時期にヒューストン現代美術館 Station Museum of Contemporary Art にてアシスタント・キュレーターとして勤務し、国際的な現代美術や社会実践型アートに触れる。

この時期、Project Row Houses Summer Studio Residency(2006)に参加。

アフリカ系アメリカ人コミュニティを基盤とした社会実践型アートに大きな影響を受ける。

初期代表プロジェクト「Stories of Native American Descendants」では、ネイティブ・アメリカンの歴史やアイデンティティ、コミュニティの記憶をテーマにリサーチと表現を行う。

また、ヒューストンの多文化コミュニティや移民社会の中で、アートを単なる作品制作ではなく「人と社会をつなぐ実践」として捉える視点を形成していく。

主な活動・受賞

  • 2005 Faculty Choice Award(Houston Community College)

  • 2006 Faculty Choice Award

  • 2006 Sifuentes Mini Grants

  • 2006 Project Row Houses Summer Studio Residency

  • 2007 CYNTHIA WOODS MITCHELL Fellowship

  • 2007 The Robert Lobert Memorial Scholarship

  • 2007 DiverseWorks “The Real World” Residency

  • 2008 Contemporary Arts Museum Houston “Slide Jam”

  • 2009 “Cumanana” Saltworks Gallery

  • 2009 Lawndale Art Centerにてプログラム委員に任命

  • 2010 the temporary space(Houston)

  • 2010 Fotofest 2010 “Permutation”

 

2010–2012|ヨーロッパやアジアでの国際活動

国際的な展覧会やアーティスト・イン・レジデンスに参加。

ドイツ、インドネシア、フィリピン、台湾などへ活動範囲を広げる。

2010年夏、ドイツのHilmersen Residency Projectへ参加。

2011年にはベルリンのGlogauAIR Residencyに参加。

同年インドネシアのJakarta Biennale #14へ参加。

2012年にはブルガリア・ソフィアのUniCredit Studioにおける「Time Bank」展覧会に参加。

また、東南アジア・リサーチを通して、アジア圏との接点を構築し、フィリピンの98Bにてトークを実施。

この頃から、「文化翻訳」「地域の記憶」「社会課題とアート」「コミュニティ形成」といったテーマが活動の中心になっていく。

主な展覧会・活動

  • 2011 Jakarta Biennale #14 (Jakarta)

  • 2011 GlogauAIR Residency(Berlin)

  • 2012 “Time Bank” UniCredit Studio(Sofia)

  • 2012 Kuandu Biennaleにて急遽、渡辺濠氏の通訳(Taipei)

  • 2012 Low Lives 4(YICA)

2013–2016|ヨーロッパ滞在と日本帰国後の展開

2013年、フランス・パリのCité Internationale des Artsへ滞在し、モロッコへのリサーチや展示を行う。

2014年にはシドニー・ビエンナーレ関連トークイベント主催。

同年、ミシェル・ビュトール氏とのコラボ作品「J...」をフランス・ニースで展示。

2015年、パリのFIAC関連企画「Cinéphémère-FIAC」に参加。

同年、日本国内でもCollective:EAS_Yなどの企画に携わる。

この時期より、山口市を拠点に活動を本格化。 アートマネジメント、地域文化プロジェクト、若手支援などにも関わるようになる。また、YICA(Yamaguchi Institute of Contemporary Arts)に関わりながら、国内外アーティストとの交流企画、トーク、展覧会支援を実施。

主な活動

  • 2013 Cité Internationale des Arts Residency(Paris)

  • 2013 98B(フィリピン)にてプレゼンテーション

  • 2015 シドニー・ビエンナーレ関連トークイベント主催

  • 2014 Bibliothèque Louis Nucéra(Nice)にて展示

  • 2015 FIAC関連企画 “Cinéphémère-FIAC”

  • 2015 Collective:EAS_Y Vol.01企画運営および参加

  • 2015 Autumn Knight & Robert Pruitt企画

  • 2016 アートdeおもてなし展示参加

 

 

2017–2019|地域実践と国際交流の深化

 

2017年、Patrick Geddesの「Valley Section」の思想から強い着想を得て、山口県内をリサーチし「Coloring Tradition」を制作し、山口とスコットランドで発表。スコットランドのPatrick Geddes Learning Festivalへ参加。

スコットランドと日本で「地域文化」「土地の記憶」「暮らしと環境」をテーマとした実践を継続。

2018年、第10回やまぐち新進アーティスト大賞を受賞。 山口を拠点とした実践が評価される。

2019年にはArt Fair Asia Fukuoka AWARDS 2019入選。

Gallery Soapで「the Voyage to the Unknown Territories」を開催。

またこの時期、KEIJIRO SUZUKI International Arts Consultingを立ち上げ、国際文化交流やアートプロジェクト支援を本格化。

 

主な活動・受賞

  • 2017 “Coloring Tradition”

  • 2017 Patrick Geddes Learning Festival(Edinburgh)

  • 2018 第10回やまぐち新進アーティスト大賞

  • 2019 Art Fair Asia Fukuoka AWARDS 入選

  • 2019 “the Voyage to the Unknown Territories”

  • 2019 KEIJIRO SUZUKI International Arts Consulting設立

 

 

2020–2022|パンデミック以降と社会実践型プロジェクト

 

コロナ禍以降、地域コミュニティやウェルビーイング、医療、日常文化への関心がさらに強まる。

2020年、ロサンゼルスのKoplin Del Rio GalleryにてRobert Pruitt氏キュレーションの「Drawing the Ghost」に参加。

2021年からYCAM(山口情報芸術センター)の「クリクラボ — 移動する教室」にローカル・コーディネーターとして関与。 教育、地域、移動、学びを横断する実践を行う。

2021〜2024年にはYICA代表としても活動。

2022年にはスコットランドのアーティスト Ilana Halperin による「the Rock Cycle Yamaguchi」に参加。

また、スイスのFundaziun Nairsで滞在制作に参加し「Poetical Interplays」を展示。 

この頃から、「ヘルスケアアート」や「Useful Art(役に立つアート)」の考え方にこれまで以上に意識を向け、地域社会におけるアートの役割をより強く探求していく。

主な活動

  • 2020 “Drawing the Ghost”

  • 2021 “Neighborhood” Koplin Del Rio Gallery

  • 2021 YCAM「クリクラボ — 移動する教室」

  • 2021〜2024 YICA代表

  • 2022 “the Rock Cycle Yamaguchi by Ilana Halperin”

  • 2022 Fundaziun Nairs “Poetical Interplays”

 

 

2023|コミュニティ・プログラムと文化実践

 

2023年、YCAM開館20周年企画「遊べる図書館(Speculative Library)」のプログラム設計にプログラム・デザイナーとして関与。

また、山口県立大学にて、主に留学生を対象とした日本の生活文化や地域文化をテーマにした「Custom and Culture in Daily Life」に担当教員の一員として携わる。

Heidrun Holzfeind氏や吉開菜央氏の映像プロジェクト制作補助や、アーティスト・トーク、地域交流プログラムなどにも関与。

同年、Brooklyn RailによるJames Harithas追悼記事にも寄稿。 ヒューストン時代の経験やStation Museumとの関係性が再評価される。

主な活動

  • 2023 YCAM「遊べる図書館」プログラム設計

  • 2023 “Custom and Culture in Daily Life”

  • 2023 Heidrun Holzfeind Film Project制作補助

  • 2023 Brooklyn Rail “In Memoriam, A Tribute to James Harithas”

2024|台湾・ネパール・国際ネットワークの拡張

2024年、台湾・新竹市での滞在制作およびリサーチを実施。

また、Res Artis International Conference 2024(台北)にも参加。 Useful Artや地域文化実践について国際的な議論を行う。

2024年後半にはネパール・カトマンズ大学に客員アーティストとして滞在。

 

主な活動

  • 2024 台湾・新竹滞在制作

  • 2024 Res Artis International Conference(Taipei)

  • 2024 Kathmandu University Visiting Artist

  • 2024 ヘルスケアアートやUseful Art関連トーク・リサーチ

 

 

2025–現在|AI映像・出版・横断的活動

2025年、京都のNohga Hotel Kiyomizu Kyotoにてレジデンスを実施。

同年、OMNI International AI Film Festival上映会を開催。 AI映像や映画祭に関わる企画・上映・ネットワーク形成を行う。

また、秋吉台国際芸術村の企画経営委員に就任。

台湾と日本の歴史、農業、発酵文化、米文化をテーマにした「蓬莱米プロジェクト」を始動。山口市の伊藤音一、穀良都、台湾の蓬莱米、台中65号、日本酒文化などを横断的にリサーチ。 現在は映像作品・ドキュメンタリー制作を進めている。

2024年のネパール訪問をきっかけに「Gen Z Power Photo Book Project」協力。ネパールのGen Z世代による社会変化や写真文化、コミュニティ形成に関わり、ネパールの若者たちによる写真表現や社会変革の記録を、国際的なネットワークとともに発信している。

主な活動

  • 2025 Nohga Hotel Kiyomizu Kyotoにて滞在制作

  • 2025 OMNI International AI Film Festival

  • 2026 Gen Z Power Photo Book Project

  • 2026 蓬莱米プロジェクト始動

 

 

主なキーワード

  • Social Practice Art

  • Useful Art

  • Community Art

  • Cultural Translation

  • Art & Well-being

  • Fieldwork

  • AI Film

  • Fermentation Culture

  • Taiwan / Japan History

  • Participatory Art

  • Regional Culture

  • Visual Anthropology

  • Art Management

  • Residency Programs

  • Documentary Research

​活動履歴書

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