Initiation of Grafting..., 2017

http://n3-art-lab.com/

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《接ぎ木を伝えること...》2017

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海や山などの豊かな自然環境や穏やかな気候に恵まれた山口県で、世代を超えて続くものとは何か。そう考えたときに、農家の方々の存在が頭に浮かび、「接ぎ木」という技術に興味を持ちました。親の世代は子供や孫の世代になっても生活に困らないことを願って、小さな苗から収穫ができるように大事に育てます。今回のリサーチを進めていくことで、果樹全般は「接ぎ木」をすることで果物がしっかりと生育し品質の良い果実をつけるということがわかりました。そこで、山口県内の6つの果物や接ぎ木についての歴史や知恵を探求しました。これらの果物は長年にわたり人々の生活の糧となってきた産物であり、「接ぎ木」という技術が代々受け継がれ、将来の世代に向けた先祖や親からの願いの象徴でもあります。

 

以下は上述の6つの果物についてです。

 

・西暦1180年頃に平家の落人によって伝授された接ぎ木によって出来上がったがんね栗

・1704年に日本海を漂流して長門市大日比にたどり着いた果実から始まり、幕末・明治期の萩

 市士族救済としての夏みかん産業の発展にも貢献したナツダイダイ(夏みかん)

・150年ほど前には既に存在し吉田松陰も食したであろうと推察される萩市の西条柿

・明治20年(1887年)に林幸太郎という百姓が植えたみかんの木を起源とし、山本萬之丞とい

 う百姓による接ぎ木によって島全域に広がり、宮本常一の生家でも栽培していたという周防 

 大島のみかん

・明治37年(1904年)から始まる秋芳町のなし

・終戦に伴い韓国から山口へ帰国後に始め現在では西日本最大のりんご園となった徳佐りんご

 

今回展示している作品は、これら6つの果樹を栽培する農家さんから枝(穂木)を譲っていただいて、長寿紅という品種の姫りんごの木(台木)に接ぎ木をし、栗、夏みかん、柿、みかん、なし、りんごを一本の木から実らせようと試みた象徴的な作品です。この1本の木からこれら6つの果樹に関する歴史、知恵、願いを感じ取っていただければ幸いです。

 © 2018 by Keijiro Suzuki

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