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a single-flower vase in the void

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《虚空一輪挿》
スペースブランケット、蛍光テープ、木材、アルミ箔
W 65 cm x H 195 cm
2019
山口市菜香亭

中国思想で一輪挿は「小宇宙」を象徴すると言われているそうです。それをモチーフにNASAで開発された宇宙プロジェクト素材の副産物であるスペースブランケットを使用し、そこに徳利にも見えるような一輪挿や花台、幾何学模様のシルエットを配して切り抜いた作品です。その様子は花台から様々な物体が浮かび上がっているようにも見え、同時に穴の中に物体が落ちていくようにも見えますが、これは鑑賞者によって主観的に判断されることでしょう。また、切り抜くことで実体がない状態を表現することで、幻想的に小宇宙の存在を表現しています。また、傍に置かれた花台にはアルミ箔で制作した折り紙の宇宙船を配置し、金と銀の調和の取れた色や存在に関するコンセプトの対比も表現しています。

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